2006年の3月に思い出深い出品作が出た。写真の猫が皿を持ったブロンズである。

ディエゴ・ジャコメティの「猫の給仕長」という
ブロンズ作品である。
ジャコメッティといえば、すぐに思い浮かべるのが
針金のような人物「歩く男」のブロンズで有名なアルベルト
ジャコメッティだが、ディエゴは一つ年下の弟で
兄の実存主義的な彫刻と比べれば、ユニークな家具職人
としての作品が評価の高い作家だ。

作品として代表的なのはダチョウの卵をかかえたダチョウの
のブロンズやかえるのブロンズ枠の机などがある。
写真の「猫の給仕長」ももちろん代表作の1点である。

猫が皿を持ったブロンズ、何のために制作されたものなのか?
これは実は鳥の餌置きとして作られたブロンズだそうだ。
なんともユニークな(鳥の天敵の猫をモチーフにする)ユーモア
あふれるブロンズではないか。

この時のオークションカタログは表紙に写真の正面からの図と実は
後ろ姿がすごく良かったので,裏表紙にも後姿の写真を掲載した。

 

その時のエスティメイトは300万〜400万 結果は下値の倍以上となった。


ディエゴ・ジャコメッティ

略歴
〈ジャコメッティ〉1902〜1985。オブジェ作家。
〈ボド〉作家。ジャーナリスト。芸術評論家 1歳年上の
兄がアルベルト・ジャコメッティ。